Box、Google Cloudとの戦略的パートナーシップにより
生成AIインフラでの取り組みを強化

 

*本プレスリリースは、米国カリフォルニア州で現地時間2023年11月1日に発表されたプレスリリースの抄訳版です。原文はこちらをご参照ください。

 

プレスリリース

報道関係各位

2023年11月9日

株式会社 Box Japan

 

コンテンツクラウドをリードするBox, Inc.(NYSE:BOX)とGoogle Cloudは本日、生成AIを活用した企業の業務改革の実現に向けてパートナーシップの拡大を発表しました。Boxは、お客様がコンテンツクラウドBoxに格納されているデータをより効率的に処理・分析するための新しい生成AIの機能の構築にVertex AIを統合します。

 

Boxの共同創業者兼CEOであるアーロン・レヴィ(Aaron Levie)は次のように述べています。
「昨今、企業はよりスマートで生産性の高い仕事を促進する戦略的なテクノロジー・プラットフォームとの連携を望んでいます。Google Cloudは、私たちが世界中のお客様にサービスを提供する上で、非常に重要なパートナーです。今回のパートナーシップの強化は、最先端技術を活用したソリューションを提供することで、ユーザーがコンテンツとインテリジェントに対話できるまったく新しい方法を実現し、AIファースト時代のビジネス手法に革命をもたらすという、両社の共同の取り組みを明らかにするものです。」

 

Google CloudのCEOであるトマス・キュリアン(Thomas Kurian)氏は次のように述べています。

「生成AIは手作業によるデータ入力や分析など、今日企業が直面している最も時間のかかるプロセスを合理化することができます。Boxとのパートナーシップ強化により、コンテンツクラウドBoxに保存されたドキュメントを迅速に処理し、インサイトを作成するための新しいツールを顧客に提供します。それによりユーザーは時間を節約して、よりインパクトのある仕事に時間を充てることができるでしょう。」

 

グーグル・クラウド・ジャパン合同会社 上級執行役員 パートナー事業本部 石積 尚幸 氏は次のように述べています。
「この度、兼ねてからの戦略的パートナーであるBoxが、多岐に渡るGCPのソリューションを自社サービスに採用され、技術連携を強化されたことを大変嬉しく思います。日本市場においては、販売・構築パートナーさまと共同でお客様のニーズに即していくことを期待しています。」

 

Vertex AIを活用した新しいBox AIの機能

この度Boxは、Google Cloudの統合AIプラットフォームVertex AIと連携を決定し、お客様がよりパーソナライズされたユーザーエクスペリエンス、インテリジェント検索などを含む迅速なデータの処理・分析できるよう支援します。

 

Boxは、Google Cloudの先進的なAIの大規模言語モデル(LLM)をBox AIに統合するという以前の発表に基づき、Vertex AIを使用して新しいメタデータ抽出機能を強化します。APIとして初めて提供する新機能は、メタデータ項目とファイル内の属性情報をマッチングさせるなど、ドキュメントに含まれる重要な文脈を自動的に識別し、タグ付けすることで、お客様のデータ入力とメンテナンスの時間を節約します。お客様は、近日中に次のようなことができるようになります。

  • 期限切れ間近の契約書や当月中の支払いが必要な請求書など、重要なインサイトを引き出すために、ドキュメントを自動的に分類し、適切なラベル付けを行う
  • メタデータテンプレートを定義して、画像内の商品を自動的に認識してタグ付けしたり、PIIを特定のタイプに分類したりするなど、カスタムのユースケースに合わせて情報を抽出する
  • 定義されたメタデータテンプレートを登録し、ERPやCRMシステムと統合することで、請求書の発行、契約の締結、顧客や従業員のオンボーディングなどのワークフローを自動化する
  • コンプライアンスプロトコルを維持するために、タイムスタンプ、作成者、文書のバージョン履歴などの重要な情報を特定し、保存する
  • 異なる言語によるメタデータの認識と抽出を行い、異なる国や地域で運用されている場合でも一貫した用語認識を実現する

 

Box、Google Cloudの利用を拡大

BoxはすでにGoogle Cloudをデータストレージとコンピューティングの主要インフラプロバイダーとしてグローバルに活用しています。今回、Boxは、ネットワーク、データ分析、機械学習にわたるいくつかの新しいサービスを採用することで、Google Cloudの利用を拡大し、より高速なパフォーマンスと高い信頼性を顧客に提供します。例えば、Boxは現在、以下のサービスを利用しています。

  • Box KeySafeのストレージオプションとしてGoogle Cloudを採用したことで、Boxのお客様はBox内で独自の暗号キーを使用でき、暗号キーの管理場所をより自由に選択できるようになる
  • Boxネットワーク通信を強化し、世界中の顧客のコンテンツ転送の高速化と生産性の向上を実現するGoogle Cloudのグローバル・ネットワーク・インフラ
  • Boxを支えるコア・データ・システムのパフォーマンスと可用性を向上させるCloud Bigtable。これによりBoxは、顧客が必要とするすべてのコンテンツを安全に管理し、より信頼性の高いサービスを提供することができる
  • Boxのデータアプリケーション、アナリティクス、インサイトを強化するGoogle Cloud BigQuery。BigQueryを利用することで、Boxはより包括的なデータドリブンなインサイトをより迅速にお客様に提供

 

Google Workspaceとの連携

パートナーシップの拡大によりGoogle Workspaceとの既存の連携が強化され、Boxのコンテンツクラウドプラットフォームから、Googleドキュメント、スプレッドシート、スライドのツールを使ってコンテンツを作成、共有、保存することが可能です。さらに、Box for Google Workspaceアドオンは、Gmail、Googleドライブ、Googleカレンダーを含むGoogle Workspace上でのシームレスでセキュアな生産性とコラボレーションを可能にします。この統合により、お客様は以下のことが可能になります。

  • Google Workspaceのコラボレーションツールを使い、コンテンツをBox内で直接作成、開く、編集する
  • Gmailを離れることなく、Boxファイルを直接メールに追加したり、メールの添付ファイルをBoxに保存したりできる
  • Google カレンダーのイベントに Box 上ファイルを追加したり、Box Notesに直接リンクをしたりする
  • Google ドライブのファイルをBoxに保存する
  • Boxのエンタープライズグレードのセキュリティ、コンプライアンス、ガバナンス機能をGoogle Docs、Sheets、Slidesに適用する

 

価格と提供時期

新しいBox AIのメタデータ抽出API機能は、来年ベータ版としてBoxのEnterprise Plusプランのユーザーに展開する予定です。Box for Google Workspaceの連携およびアドオンは、BoxとWorkspaceの全ユーザーが現在利用可能です。

 

Boxについて

コンテンツクラウドをリードする Box (NYSE: BOX)は、コンテンツのライフサイクル全体を管理し、場所を問わずセキュアな作業を実現する単一のプラットフォームで、ベスト・オブ・ブリードで多くのソリューションと統合しています。2005 年に設立され、アストラゼネカ、JLL、モルガン・スタンレーなどを含む大手グローバル企業や日本では約 15,700 社および日経 225 の 72%の企業の業務効率化を支援しています。Box は、カリフォルニア州レッドウッドシティーに本社を置き、米国、ヨーロッパ、アジアに拠点を持っています。

 

Box について詳しくは、https://www.box.com/ja-jp/home をご覧ください。株式会社 Box Japan は Box Inc.の日本法人です。

 

報道機関からのお問い合わせ先

株式会社Box Japan

広報担当:佐保

E-mail: msaho@box.com