Box、Microsoftとのコラボレーションを強化し

Azure OpenAI Service との新たな連携を発表

*本プレスリリースは、米国カリフォルニア州で現地時間2024年3月6日に発表されたプレスリリースの抄訳版です。原文はこちらをご参照ください。

 

プレスリリース

報道関係各位

2024年3月6日
株式会社Box Japan

 

コンテンツクラウドをリードするBox, Inc.(NYSE:BOX)は本日、高度な大規模言語モデルをBox AIにもたらす、Microsoft Azure OpenAI Service との新しい連携を発表しました。今回の Azure OpenAI Service との連携により、BoxとMicrosoftのセキュリティ、プライバシー、コンプライアンスにおけるエンタープライズグレードの基準を画期的なテクノロジーに適用した、世界で最も先進的なAIモデルを活用することができます。また、本日よりEnterprise Plusプランのお客様向けに、Box AIの一般提供が開始されることも発表しました。

 

Boxの最高技術責任者であるベン・クス(Ben Kus)は、次のように述べています。
「生成AIは企業にとってはまだ新しい技術ですが、Box上のコンテンツにこの技術を活用したいと考えているお客様からは大きな期待が寄せられています。Microsoftとのパートナーシップは10年以上にわたり、クラウドやモバイルコンピューティングなどのこれまでのテクノロジーの変化を通じてイノベーションを加速させてきました。昨今のAIの新時代において、データセキュリティ、プライバシー、コンプライアンス、ガバナンスを損なうことなく企業向けにAIを提供するためにパートナーシップを拡大しています。」

 

Azure OpenAI Service連携

Box AI の原則に基づき、Box AI は中立的なプラットフォームのフレームワークを構築しているため、今日最も強力な大規模言語モデルと連携することが可能です。Microsoftが提供する Azure OpenAI Service と連携することで、Boxは最も優れたインテリジェンスモデルをコンテンツクラウドに採用し、エンタープライズグレードのAIをさらに進化させます。MicrosoftとBoxは、FINRAやGxP、FedRAMPなどの厳格なコンプライアンス要件を満たすための支援をしています。本日の発表をもって、規制の厳しい業界においても、以下のような新たなユースケースにAIを活用できるよう取り組みます。

  • 金融サービス分野の企業は、市場動向、経済指標、過去の財務データを含むBox内のレポートからインサイトを引き出し、予測や潜在的なリスクを明示した重要な調査結果の要約を提供することができます。
  • ライフサイエンス分野の企業は、臨床試験データから情報を取得し、膨大なデータセットの分析を迅速化することで、臨床試験の結果をより包括的かつ効率的に理解することができます。
  • 公共機関は、有権者からの膨大なフィードバックや政策調査から貴重なインサイトを得ることができ、エビデンスに基づいた意思決定や政策立案を導くことができます。これはAI活用に関するバイデン大統領の指針に合致しています。
  • 保険会社は、クレームレポートから重要な情報を見つけることで効率を高め、対応時間を短縮し、当事者双方に円滑な体験を提供することができます。
  • 法律事務所は、複雑な法律文書内の重要な用語、条項、関連情報を迅速に特定し、法律調査に必要な時間と労力を大幅に削減することができ、案件に対してより戦略的な要素に集中しやすくなります。

 

MicrosoftのAIプラットフォーム担当コーポレートバイスプレジデントであるジョン・モンゴメリー(John Montgomery)氏は、次のように述べています。


「生成AIが急速な勢いで革新を見せている今、私たちはあらゆる規模の組織が信頼できるテクノロジーを提供することに全力を注いでいます。今回、Boxが Azure OpenAI Service を活用し、コンテンツクラウドBoxをさらに進化させることができることをとても嬉しく思います。Boxとのコラボレーションは、コンテンツの可能性を最大限に引き出すために、企業に安全で信頼できるソリューションを提供するという両社共通のコミットメントを反映するものです。」

 

日本マイクロソフト株式会社のパートナー事業本部 ISVビジネス統括本部 ISVパートナー本部長である清水 豊 氏は、次のように述べています。


「日本においても長年のパートナーであるBox様とともに、Azure OpenAI Service との連携を通じた新たな働き方を提案できることを嬉しく思います。お客様から生成AIによる業務変革への期待のお声をいただく一方で、企業の重要な資産であるコンテンツの安全な活用に対するニーズが高まっています。この度のBox様との連携強化により、さらに信頼できるソリューションを提供できることを期待しています。」

 

Box AI、本日より一般提供開始

Box AIは、115,000社以上の企業がすでに重要なビジネスコンテンツを安全に保管し共有するコンテンツクラウドBoxに、生成AIの力を活用したAIの基礎モデルを搭載します。ベータ版リリース以来、数千社の企業がBox AIを活用し、社内の文書から必要な情報を簡単に抽出したり、自動的に新しいコンテンツを生成したり、コンテンツから即座にインサイトを得ることで働き方の変革やビジネスプロセスの加速化に取り組んでいます。

 

今では:

  • 投資アドバイザーは、Box AIを活用してIR(Investor Relations)の詳細な文書を素早く分析し、資産運用や市場の最新情報に関する意思決定に役立てることができます。
  • 臨床研究者は、Box AIを使って膨大な臨床試験を要約し、より迅速に重要な知見を引き出しています。
  • プロダクトマーケティングマネージャーは、Box AIを使ってブログやLinkedIn、その他のソーシャル投稿の形式に沿って、柔軟で編集可能なコンテンツを素早く生成しています。
  • 人事の責任者は、社員が必要とする答えを見つけるために、イントラネット上のコンテンツ、会社のポリシーや社員向けハンドブックなど多くの機密文書を検索するためにBox AIを使用しています。
  • 非営利団体のアウトリーチスペシャリストは、Box AIを使って効率的に広報資料を作成し、寄付者のエンゲージメントの確認やデータ分析を行っています。

 

Marx|Okubo Associatesでアシスタントバイスプレジデントを務めるマット・ホーイ(Matt Hoey)氏は、次のように述べています。


「少し前までは、デジタル変革を取り入れることがビジネス上不可欠であり、レガシーなワークフローやプロセスをクラウドコンテンツプラットフォームに取り込むことで、どこからでも重要なビジネス情報へのアクセスやコラボレーションが可能になり、コンテンツを安全かつシームレスに共有できるのだと皆が話していました。この分野のリーダーとして、私たちは自らの変革を実現するためBox を選択しました。当時は気付きませんでしたが、これは予期しなかった世界的パンデミックでも事業継続性を確保するうえで重要な決定となりました。「Box AI」も同様に、私たちの技術基盤へ大きな付加価値をもたらすものだと考えています。生成AIが将来私たちの生活をどう変えていくのか、すべてはわからないかもしれませんが、Boxの顧客であるというだけでAIの進歩というロケット船に乗ることができるのです。」

 

Microsoft 365とBoxの連携

Boxは過去10年以上にわたり、両社のお客様に対して生産性とコラボレーションを高めるためにMicrosoft 365 や Teams との連携機能を数多く開発してきました。

  • Teams: Boxのお客様は、Teams のチャネルやチャットから直接Box上のコンテンツにアクセスしたり共有したりすることで、コラボレーションの効率化を図ることができます。
  • Word、PowerPoint、Excel: ユーザーはウェブアプリ版、モバイル版、デスクトップ版、どのBoxに保存されたWordやExcel、PowerPointのファイルでもリアルタイムで簡単にアクセスし、作成や編集、コラボレーションをすることが可能で、すべての編集は自動でBoxに保存されます。
  • Outlook: ユーザーは送信用の添付ファイルをBox共有リンクに変換することで、メールの添付ファイルに伴うリスクや手間を排除し、どんなデバイスからでも受信された添付ファイルがBoxに保存されるためバージョン管理を実現できます。

 

また、Boxは、Box connector for Microsoft GraphによるTeams連携をはじめとし、Microsoft Copilot for Microsoft 365 との連携も予定しています。

 

価格と提供時期

Azure OpenAI Service との連携を含むBox AIは本日より利用可能です。Enterprise Plusプランを契約のすべてのお客様が含まれます。1ユーザーあたり毎月20クエリーを利用でき、企業レベルではそれに加えて2,000クエリーを利用することが可能です。

 

連携に関する詳細はBoxブログをご参照ください。Enterprise Plusプランを契約でBox AIの効果を試してみたいお客様は、Box管理コンソールにアクセスすることで、簡単に利用を開始できます。詳しい手順については、Box CommunityもしくはBox AIに関する ウェビナーを活用ください。

 

Boxについて
コンテンツクラウドをリードするBox (NYSE: BOX)は、コンテンツのライフサイクル全体を管理し、場所を問わずセキュアな作業を実現する単一のプラットフォームで、ベスト・オブ・ブリードで多くのソリューションと統合しています。2005年に設立され、アストラゼネカ、JLL、モルガン・スタンレーなどを含む大手グローバル企業や日本では約17,000社および日経225の73%の企業の業務効率化を支援しています。Boxは、カリフォルニア州レッドウッドシティーに本社を置き、米国、ヨーロッパ、アジアに拠点を持っています。

 

Box について、詳しくは https://www.box.com/ja-jp/home をご覧ください。株式会社 Box Japan は Box Inc.の日本法人です。

  • Microsoft、Azure、Excel、Microsoft 365、Microsoft Teams、Outlook、PowerPoint は、米国
    Microsoft Corporationの米国およびその他の国における登録商標または商標です。
  • Microsoft 365は、Microsoft Corporationが提供するサービスの名称です。
  • その他記載の会社名、製品名は、各社の商標または登録商標です。

 

報道機関からのお問い合わせ先
株式会社Box Japan
広報担当:佐保
E-mail: msaho@box.com