インテュイット

セキュアな最高クラスのデジタルワークプレイスを構築

課題

創造的破壊によって顧客の期待が高まり、テクノロジー企業は現状を維持するだけは生き残れなくなっています。インテュイット(Intuit)は、人、プロセス、テクノロジーを結びつけて多様な顧客セグメントに対して優れたサービスを提供すると同時に、機密情報である資産データを保護する方法を必要としていました。 

 

ソリューション

インテュイットは、Office 365、G Suite、Slackなどのベストオブブリードのテクノロジースタック全体の統合コンテンツレイヤーとしてBoxを使用しています。有期雇用契約者の入社および退職手続きは、セキュアに、かつ速やかに行う必要があります。機密情報はBox上でセキュアに保護されており、暗号化キーはインテュイットが独自に管理することができます。 

 

成果

インテュイットの従業員はデジタルワークプレイスを活用してより生産的に共同作業を行えるようになり、あらゆる顧客セグメントに対して優れたサービスを容易に提供できるようになりました。また、新入社員のオンボーディングにBoxを利用することで、より速やかに生産性を高めることができます。Box上の顧客情報はセキュアに保たれ、情報漏えいのリスクが軽減。コスト削減につながります。 

インテュイットは世界中の中小企業数百万社を顧客として抱え、世界中の給与明細の12分の1がインテュイットの製品によって処理されています。TurboTax、Quickbooks、Mintなど、著名な税務会計ソフトウェアを提供するインテュイットは、創業35年、世界8か国に9,000人の従業員を擁しています。また、フォーチュン誌の「働きがいのある会社」ランキングに17年連続で選出されています。

インテュイットは歴史のある企業ですが、イノベーションの創出には、スタートアップ企業のように熱心に取り組んでいます。同社が長期間携わってきた税務申告サービスにまでフィンテック(FinTech)が拡大するなか、高い競争力を維持するためには、俊敏性が必要でした。進化する製品ポートフォリオと、最先端のデジタルワークプレイスの創出への取り組みは、同社が現状の成功に留まることから脱却するための重要な要素です(同社は最近、TurboTaxユーザーと税務専門家をつなぐ新しいソリューションをリリースしました)。 

インテュイットのSVP兼CIOを務めるアッティカス・タイセン(Atticus Tysen)氏は、同社のデジタルワークプレイスの構築を担当しています。これは、既存の従業員をサポートし、新しい従業員を惹きつけ、同社の革新的製品を支える業務を強化するものです。タイセン氏は、同社のIT部門が、ITユーザーの創造性を妨げずにコンプライアンスとセキュリティを担保できているかどうかを、常に気にかけています。 

 

「私がこの会社を気に入っている理由は、世界中の繁栄を促進するための仕事をしているからです。CIOとして、それを実現する世界中の9,000人の従業員を支援しています。」

インテュイット SVP兼CIO アッティカス・タイセン氏

エコシステム全体で「One Intuit」戦略に取り組む

2012年以来、同社が取り組んできた「One Intuit」戦略には、その一環として、人、プロセス、テクノロジーの統合されたエコシステムを構築するという目的があります。 スタートアップ企業の精神を失わずに進化し続けるために、同社は、オープンプラットフォームと成熟したAPIを持つ優れたテクノロジーパートナーと提携する必要がありました。 

同社は3つの異なる顧客タイプ(一般消費者、自営業者、中小企業)の各ニーズに焦点を当て、多様な製品を提供することで成功してきました。多様な顧客基盤はビジネス機会を増大させます。しかし、同時にさまざまなサービスを複雑なエコシステムに取り込むという課題をもたらします。

コンテンツをクラウドで一元化し、企業全体で情報がどのように使用されているかを可視化するという同社の取り組みの初期段階に、インテュイットとBoxのパートナーシップは始まりました。Boxは、コンテンツタイプとバケットの境界をなくすことによって「One Intuit」の実現をサポートしました。統合されたコンテンツレイヤーとして、Boxは共同ドキュメント管理システムとして機能し、企業全体で情報がどのように使用されているかを可視化し、顧客情報を保護しながらデータを最大限に活用できるようにします。タイセン氏は次のように述べています。「Boxのソリューションは、境界をなくしてくれます。誰とでも、何でも、適切な方法で共有できます。

 

Boxによって、会社全体で情報がどのように使用されているかを可視化できるので、顧客を保護するという私たちの約束を果たすことができます。」

 インテュイット SVP兼CIO アッティカス・タイセン氏

仕事に慣れるまでの時間を短縮し、コラボレーションの時間を増やす

インテュイットの一部の事業では、年間を通じて業務量が一定ではなく、著しい繁忙期があります。一般消費者、自営業者、中小企業など、対象とするグループによって繁忙期は異なります。ピーク時には、米国やカナダの顧客をサポートするために、数千人もの有期雇用契約社員を迎え入れます。そのため、新しい従業員にとって使いやすいツールを用意することは、同社のプロセスにとって重要です。Boxとのパートナーシップによって実現される、BoxとG Suite、Office 365、Slackとの統合が、このプロセスを支えています。 

以前は、スライドなどの社内コンテンツを共同で編集する場合は、関係者にファイルを電子メールで送信して入力してもらう必要があり、リアルタイムのコラボレーションが行われていませんでした。Boxの導入によって同時進行の共同作業が可能になり、各人のアイデアを最大限に活かせるようになりました。「劇的に変化しました。」(タイセン氏談)

パートナーシップがもたらすBoxの統合

Boxに格納されているコンテンツはG SuiteやOffice 365から簡単にアクセスできるため、従業員は機密データや企業IPを危険にさらすことなく、生産的かつ快適な方法で仕事をすることができます。ユーザーが使うツールに関係なく、すべてのコンテンツが1か所に集約されるため、検索、管理、制御などを簡単に行えます。「Box for G Suiteのおかげで、使用するツールを気にすることなく、お客様の問題に取り組むことができます。」とタイセン氏は言います。 

これまで同社の従業員が使用していたツール(および今後採用する可能性のあるツール)とうまく統合できるBoxのようなオープンプラットフォームとのパートナーシップは、仕事の性質が変化した場合でも、それに応じてデジタルワークプレイスも進化するため、将来にわたって従業員のニーズを満たすことができます。

 

「当社の理念の1つは、従業員にベストオブブリードのツールを提供することです。それらが最先端の技術であること、そして私たちの考えを後押ししてくれるサプライヤーからのものであることも重視しています。」

インテュイット SVP兼CIO アッティカス・タイセン氏

 

イノベーションの流れの中でセキュリティを担保する

インテュイットのビジネスの性質上、セキュリティは不可欠な要素です。また、セキュリティ機能は、人々の働き方に寄り添うものでなければなりません。エンタープライズクラスのセキュリティは、もはや従業員のエクスペリエンスを損なうものであってはならないのです。

自社のニーズに合わせてパーソナライズ可能なツールを見つけることも、タイセン氏の職務の一部です。「お客様は私たちに個人的な資産情報を託しています。したがって、イノベーションを活用して、これらの情報を最高レベルのセキュリティで保護する必要があります。また、すべての従業員が創造性を発揮できるよう、使い勝手のよいツールを提供することも重要です。」


ニーズに合わせてパーソナライズ可能なツールを見つける

デジタルワークプレイスには、厳格なセキュリティとコンテンツを厳密に管理する機能が不可欠です。Boxのセキュリティ重視の設計は、インテュイットがBoxを選んだ理由の1つです。同社は、Box KeySafeによって、Boxのコンテンツに対する暗号化キーをセキュアに、独自に制御しています。また、Box Governanceによって機密コンテンツの保護を強化しています。電子メールにファイルを添付するのではなく、リンクを介してコンテンツをセキュアに共有する機能により、従業員は共同作業の状態を維持しながら、情報の流れを容易に保護できます。

 

「私たちはお客様の所有する大切な情報を預かっています。私たちには極めて重い責任が課されています。」

インテュイット SVP兼CIO アッティカス・タイセン氏

 

将来の変化に対応する

かつて、インテュイットのIT環境はDOSで構築されていました。現在の主流はクラウドです。創業以来35年が経過し、過去に何度もシステムを刷新してきました。創造的破壊の背後にある勢いは、社内の人々の現状に対する建設的な不満によるものです。

インテュイットは、自社を取り巻く環境が変化しても、革新的な新製品を開発し、多様な顧客層に訴求し続けていきます。同社は、常に顧客と市場のニーズを評価し、再評価することに専念しています。データを活用して顧客のニーズを把握し、よりパーソナライズされた製品を提供することは、成功の繰り返しを可能にします。コンテンツにセキュリティとガバナンスが担保されることは言うまでもありません。「One Intuit」への取り組みは、クラウドでセキュアに管理され、使い慣れた方法で効率よく使用できるコンテンツから始まります。

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1,400以上のアプリとコンテンツをセキュアにつなぐ

Boxは、ベストオブブリードのクラウドスタックの構築を可能にします。業務アプリ間を行き来するコンテンツのフローに、単一のコンテンツレイヤーを連携させることで、生産性の向上と作業の効率化が図れます。

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異なるソリューションが混在する環境でコンテンツの管理や保護を実現し、かつ、各従業員が任意のツールで作業できるようにすることは、IT部門にとって容易なことではありません。

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